お世話になります。
うう。しまああです。
昔昔。
でもそれほど昔でもないくらい昔。
大学生だった時の話だ。
私は、乗馬クラブでアルバイトをしていた。
そこでは、ミニチュアホースが飼われていた(ミニチュアホースだと思っていたけど、ミニポニーかもしれない。間違えていたら、ごめんなさい)。
ミニチュアホースは乗用の馬ではないから、多分マスコット枠だ。
私はいつも通り、馬房掃除を終えて、馬を回収しにパドック(放牧用の囲い)に行った。
そこには、ミニチュアホースのAちゃんが待っていて、私はそれを捕まえて、無口(馬の頭につけて、紐で繋ぐための道具。犬で言う首輪のようなもの)をつけた。
で。
そこでふと思った。
Aちゃんのことだ。
「この子はただのマスコットとして、乗馬クラブに飼われているけれども、なんだかそれも可哀想だなあ」
と、その時の私は、謎に上から目線で憐れんだ。
ここは乗馬クラブである。跨られることで、馬は食べ物をもらっている。この馬にも役割を与えるべきではないか。
天啓である。
時間はギリギリ業務時間内。
でも、1分の桁を四捨五入したら、業務終了の時間であった。
私は右と左に目を走らせた。
人はいない。
よし!と思って、
えいや!と跨ってみた。
身長はフィンランド人平均より少し高い私である。
対して、Aちゃんは体高が私の股下もないくらいである。
端から見ると、とても絵面が悪い。
平均より大きめの男性が、大型犬の上に跨っているようなものである。
その上、Aちゃんは嫌がって、逃げようとした。
Aちゃんは人に跨がられることに慣れていないのだ。きっとそうだ。
「あ、こら。ダメです」と心の中で叱りながら、私は跨っていただけの状態から、少しだけ体重をかけた。
Aちゃんは体重がかかると、観念したらしい。逃げるのをやめた。
ふふふ。これが馬を御すということだ!
などと思っていると。
「なにしてるんですか〜?」
と、声がかかった。
ぎくりっ。
馬房の中で、馬を愛でていたはずの中学生と小学生(その日最後のお客さん)が出てきたのだ。
なんということだ。
見つかってしまった。
やばい。まだギリギリ業務中だった。
そんな私の心中を察することもなく、その女の子たちは近づいてくると、なぜか、爆笑し始めた。
「キャハハハ」
「おもしろーい」
「写真撮っていいですか〜?」
こら、そんなに大きな声で笑うのはやめなさい。
見つかってしまうでしょ!
なんて言えるはずもなく、仕方がなく、「いいよ」と言ってピースをした。
でも、そこで。
「待てよ」と考えた。
今自分がやっていることを客観的に捉えてみた。すると、どうだろう。自分でも気がつかないうちに、いつの間にやら、私が行っていることは、もはやお客さま対応という立派な業務に早変わりしていた。
やった!
よくやった、娘たちよ。
私は、喜びと羞恥心を同時に心に抱えながら、その業務を全身全霊で全うした。
そうやって、とてもとても若いお客さまの相手をしていると、バイトの監督をしているお姉さんが出てきて、お姉さんも私を見て笑い始めた。
「何やってるの?」
「気がついたら、こうなっていました。」
「いや、普通はそうはならんよ」
そのあと、とてもとても若いお姉さんたちに名前を覚えられ、なぜか仲良くなった。
そして、なぜか、バイトの監督のお姉さんとも仲良くなった。
やっぱり、「動物を通すと、人と仲良くなれるんだなあ」と感じた私の成功体験でした。
馬は偉大である。
えっと。
まあ、そんな感じで、馬でエピソードを書けちゃうくらい、私は馬好き?なのだが、フィンランド人も結構馬好きが多いようである。
見よ、このラインナップを。
よーし。ここからが本題だー。
と、思ったけど、大して書くこともない。
私、フィンランドで馬hevosetに関わっていないからね。
あ、でも私が使っていたスーパー(Tokmanni)に、乗馬用の短鞭やヘルメットやブーツ(ジョッパーとチャップス)などなどが売っていたのには驚いた。その何年後かに行った時はもう売っていなかったけど。
フィンランドで馬に乗っていたら、もっといろんな人と仲良くなれたかな?
と、ちょっと思う今日この頃であります。
↓Youtube見てたら、手綱切れたのに、障害を飛んでくれる馬の動画があったので、あげてみた。なお、フィンランドは関係ない。時々世界大会にフィンランドの選手が出てきた時は、見るようにしているけど。
う〜ん。うま。
それでは〜。uuuu!! simaaaa!!!!