お世話になります。
うう。しまああです。
私がフィンランドに留学して、驚いたこと。
それが、フィンランド英語。
このフィンランド英語、アメリカ人をしてわからないと言わしめた、素晴らしい英語なのだ。
フィンランドに行って最初の授業。
もちろん、私は英語についていけなかった。
でも、ついていけていなかったのは、私だけではなかった。
lecture形式の授業終わり、アメリカから来た、シャキンとした顔の交換留学生と話すと、
彼女は、開口一番。
「彼の英語がさっぱりわからない!!」
と言い始めた。
「おや?」
と思った。
もしかして、もしかしてだけど、
ここではネイティブと同じ土俵に立てるのか?
そのあと、すぐにそれが錯覚だったと悟った。彼女は授業の愚痴と授業内容について、3倍速くらいで、ブラーッと話し始めた。私は本気のネイティブ英語のスピードについていけず、耳に入ってきた英語を、後から理解して追っていくのがやっとの状態になってしまった。
でも、ネイティブも私もフィンランド英語を理解できなかったことで考えたことがある。
おそらく、ネイティブの英語の理解の仕方と、私のようなノンネイティブ道半ば系、かつ、非インドヨーロッパ系の英語の理解の仕方は大きく異なるのだ。
多分、ネイティブは音で聞いている。
でも、多分私は文字で聞いている。
そもそも、日本人は、学校で英語を勉強するとき、文字から勉強を始める。単語も音ではなく、文字の並びで最初に脳みそに突っ込んでいる。私は中高で英語のCD教材をもらったが、本棚に突っ込んで、ずっと放置していた。でも、単語はテストに出るから、単語帳は片っ端から覚えた。文字の並びを。
そういう経過があるからか、私はフィンランド英語は聞き取りにくいけど、まだわかった。私はフィンランドに行く前に、フィンランド語をほんの少しだけ齧っていたから、フィンランド語の基礎的な発音は理解していた。
フィンランド英語は、フィンランド語の発音で、英語の文字を読んでいるだけの英語だから、単語をカタカナで覚えたり、文字を無理やり習ったアルファベットの通りに読んで覚えたりしたあの頃を思い出させるような、私にとっては、ある意味わかりやすい英語だった。
例えば、areaを中学生の友人は、英単語のテストの時に、アレアと読んで覚えていたが、全く同じように、フィンランド人の先生もアレア(rは巻き舌)と発音していた。フィンランド語は基本ローマ字読みだからね。
In this area, ~~~
イン ディス アレア、~~~
と言われたら、私はわかるけど、確かにアメリカ人には難しいかもしれない。単語ごとに、漢字の読み方を間違え続けられるようなものだからね。
とはいえ、訛られると私もきつい。知らない単語もある中で、聞き取り続けながら、頭で意味を変換し続ける工程に加えて、アレアをエリアに変換する工程も入るので、今にも頭が破裂しそうだった。
質問なんて考える頭の余地はない。
私は、最初の授業で諦めて、ついていけないところは、家に帰って見直そうと考えた記憶がある。
とはいえ、理解できないという点では、そのアメリカ人も、私も同じ状態なのだから、ネイティブとノンネイティブを平等な状態に揃えてくれた、とも捉えられる。なるほど。これが、フィンランドは教育世界一とか言われる所以?なのかもしれない。
フィンランド人がfinnish like Englishを話す動画では、これが好き。
英語を話すの、めっちゃ楽しそう。
動画の中で、英語では、swordに"W"の発音がないことを説明している時に、以下のようにフィンランド語の特徴を述べている。
"in Finnish language, if there's some letter, it's there for reason. You should say it loud. We don't have extra billing on the word."
(う〜しま〜翻訳)
フィンランド語では、そこに文字があるということは、理由があるということです。
だから、力一杯発音しましょう。フィンランドでは、言葉に追加の請求はしません(言葉に発音する以上の文字は求めません)。
この言い回しが良いんだよな。
素晴らしい。
英語が苦手な日本人と英語アメリカ人を同じ土俵に引き上げる国、フィンランド。
「外国人にもとてもフェアな国なのだな」と感動に打ち震えた、そんな留学生生活の一幕だった。
それでは〜。uuu!! simaaaa!!