記憶の中のフィンランド

フィンランド留学時代の記憶を元に。アフィリエイトでガッポガポ作戦。

初めての単独海外旅行⑤

お世話になります。

ううしまああです。

 

 

 

図書館で仕事関係の本がないかなと思って探していたら、ふとこの本が目についた。

『図説 中世ヨーロッパの商人』

www.kawade.co.jp

 

 

チラチラっと中を見ると、なんとベルゲンのことが載っているではないか。

ノルウェー王国の都市ベルゲンに置かれていたハンザ商館は、独自の敷地と建物をもち、「ティスケブリッゲン」(ドイツ人の波止場)と呼ばれていた。

 

ベルゲン都市図(16世紀)

 

 

今はただ、Bryggen(dock; 波止場)と呼ばれることが多いが、元々、Bryggenは、ハンザ同盟の商館があった場所なので、Tyskebryggenとも呼ばれる。

 

ティスケtyskeはtyskが格変化したものっぽくて、語源はdutchと同じ「ドイツ人の〜」という意味。dutchが「オランダの〜」という意味になったのは、イギリスがオランダと敵対し始めて、後から使うようになってからのことらしい(なぜオランダが「Dutch(ダッチ)」なのか | オランダゆかりの物事典)。

 

ちなみに、フィンランド語でドイツは"Saksa"。サクソンorザクセン(ゲルマン系の部族)が由来である。tyskに響きが似たフィンランド語の単語でTanska(デンマーク)があるが、これはスウェーデン語のDanskから来ていると思われる(元々フィンランド語に"d"がないため)。

 

 

 

さて、話を戻して、ベルゲンの記述を読んでいくと、こんな記述がある。

この商館では「ベルゲンの遊戯」と呼ばれる儀式が行われていた。それは若い商人に対する入会儀礼のようなもので、例えば海に突き落とされたり、煙で燻されたり、鞭で打たれたりする荒っぽい物だった。ベルゲンの商館は荒々しい気風で満ちていたことをうかがわせる。

 

「荒々しい」なんて、あらあら〜。

 

 

 

 

っじゃねえよ!

海に突き落とされるのならまだしも、通過儀礼で鞭で打たれるって何よ!

 

初期の遊戯王の罰ゲームのようである。あ、遊戯王はもっと酷いか。

遊戯が与える罰ゲームで蠍で刺されたり、雷に打たれたりするからな。

 

まあ、トマス・キッド(↓これ)ですら、そんなに簡単に鞭で打たれてはいなかった気がする。

(昔、チラッと読んだだけなんだけど、すごく面白かった記憶がある。また読みたい。)

 

日本語

https://www.amazon.co.jp/風雲の出帆-ハヤカワ文庫-NV-16-1-海の覇者トマス・キッド/dp/4150410003

 

英語公式

julianstockwin.com

 

 

 

 

 

はい。

ということで、今は平和なベルゲンの街へ戻りましょ〜。

 

今回は、ぷらっと街歩き。

 

そんな気軽なつもりだったのだけれど。

私はこの日、運命的な出会いを果たしてしまった。

 

木造建築が多いけど、木造少なめの写真たち


坂が多くて、狭い道も多い。

素敵な街である。

 

通りは全部石畳。

素敵な街である。

 

カラフルな家が多くあり、何だかこっちの心まで色づいてくる気がしてくる。

素敵な街である。

 

木造の家も多く、何だか歴史を感じる。

素敵な街である。

 

治安はいいので、わくわくした気持ちで、あちこち歩き回れる。

素敵な街である。

 

行ったことはないけど、長崎もこんな感じなのだろうか。

素敵な街だといいね。

 

花が沢山咲いている坂の街

私はこの当時、花がこんなに咲いていることに驚いていて、そんな"花が咲いている程度の"ことに驚いている自分にも驚いていた。Ouluがいかに北方の町なのかがよくわかる。そして、ベルゲンがいかに素敵な街かがよくわかる。Ouluの次に素敵な街である。

 

 

ついでに、マンホール大好きピーポーのためにマンホール(?)の写真もお届けしよう。

マンホール大好きピーポーに捧ぐ

 

 

こんな素敵なマンホールを持つ、素敵な街ベルゲン。

私はこの街で素敵な出会いをした。

 

 

私はこの街で恋をしたのだ。

 

それはもう運命だった。

 

出会いの場所

うっとりするほど綺麗なひとだった。

見惚れるってこういうことなんだろうな。

 

 

失神しそうなほど、艶やかだった。

本当に絵になる姿だった。

 

フィンランド人の友達が「失神するほどかっこいい男性に出会った!!」と興奮気味に言っていたのを聞いて、「そんなかっこいい人なんているか?」と思っていたが、あれは本当だったに違いない。

 

 

 

 

 

ふと見下ろすとそこにいたのだ。

 

あの日出会った、たそがれのあのひと

 

美人さんが。

 

 

性別なんてどうだっていい。

そんな気持ちになったのは初めてだった。

 

 

ツンとした感じがたまらない。

そして、色や毛の質感が背景と見事にマッチしている。

たまらなくセクシーで、そこにいるだけでこっちの気持ちを熱くしてくれる。

 

 

 

ひゃ〜。別嬪さんや〜。

額縁に入れて飾りたい。

 

 

 

私は今もこの子に恋している。

このひととまた出会えるなら、海に突き落とされてもいい。煙で燻されてもいい。サウナで蒸されてもいい。鞭で打たれたって構わない。

 

 

また、あなたにひと目会いたい。

また、焦がれるような恋がしたい。

 

猫、かわいい。

 

 

 

続く。

初めての単独海外旅行④

お世話になります。

うう。しまああです。

 

↓前の記事

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

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突然だけど、『君の膵臓を食べたい(住野よる著 2015)』を読んだ私の感想は、「上手く構成された劇を本で読んだ」気分だったのだけれど、他の人はどう感じるものなのだろうか。どんな物語でもオチやストーリーというものは大して変わらないけど、私たちはその変わらなさを愛している。変わらなくても入り込んでしまう。でも、この本に関しては、台詞が演技っぽいのか、話が演技っぽいのかよくわからないけど、配置が綺麗だなあという感想が先行してしまって、物語には対して何だか入りこめなかった。かなりライトな感じのノベルという感想を持ってしまった。だから、他の人の感想が何だか気になる。

 

まあ、そもそも人を病気にしたり、殺したりして感動を起こそうというスタイルはずるいと思っているから、私はあまり好きではない。かと言って、ヒッチコックの"The trouble with Harry(1955)"みたいに、死体を引き摺りまくるところまでいくと、それはそれで災難だけど。

 

私は心がワクワクするような冒険がしたいのだ。

 

 

その点、『狼と香辛料支倉凍砂著 2006-)』というラノベは好きである。ラノベ界でも一等輝く電撃文庫の中でも(別に電撃文庫は批評できるほど読んでないけど)、一等輝く作品の一つである。壮大な絵本を読んでいる気持ちになる本である。めちゃ面白い。ちなみに、支倉を(はせくら)ではなく、(しくら)と読んでいたのはご愛嬌。

 

ただ、この作品、中世やら近世やらのヨーロッパをモデルにしているせいで、遥か最果てに住む東洋人には何となく風景が想像しにくい。ヨーロッパはそれなりに山に分断された複雑な地形なので、どの地域の、どの時代をモデルにするかで風景もまるっきり違うだろうが、頭の中で風景を描くのにモデルは欲しいものである。

 

アニメ化されているので、アニメを見ればいいだけの話だが、実際に見た風景の中に自分が入り込めると、何だかワクワク感が違うではないか。それは、阿部欽也の本をいくら読んでいても、地球の歩き方を図書館で借りてきて眺めていても、わからない感覚である。現地に行って感じる空気感というやつだろうか。

 

 

 

 

 

というわけで、Bryggenに来た。

ワクワクもワクワク、超ワクワクである。

 

遠くから見たBryggen(倉庫群)

 

なぜならこのBryggen、中世の時代の姿を残すとされているからである。

 

wikipedia大先生によると、ヨーロッパにおける中世とは、5-15世紀とされる。西ローマ帝国の滅亡(476年)から東ローマ帝国の滅亡までの期間(1453年)あたりの期間である。日本では、中世が11-16世紀頃とされるのと比較すると、時期と期間にだいぶズレがあるのは面白いところである。

 

 

Bryggenの説明に関しては、世界遺産認定をしているunescoの説明が正確だと思うので、リンクを貼っておこう。

whc.unesco.org

 

これによると、Bergenが貿易の中心都市として興ったのは12世紀ごろ。そして、1350年代には、ハンザ同盟(Hanseatic League)の外地商館が置かれる。

 

ハンザ同盟(12-17世紀)と言えば、ドイツのリューベックを中心とした緩やかな経済的都市同盟(Leagueは集団という意味合いが強い言葉)である。遠隔地貿易の共通利益を守り、商圏を拡大するための同盟で、14世紀にはデンマークとも戦争したこともあるほどの巨大な経済圏を形成した(世界史の窓ハンザ同盟参照)。

 

このハンザ同盟は、4つの外地商館を置いた。ロンドン、ブリュージュノヴゴロド、そしてベルゲンである。この4つの都市の中で唯一、数百年も前の当時の姿を残しているのが、BergenのこのBryggenと呼ばれる倉庫群(地区?)である。何だか、そう聞くと凄い気がしてくる。

 

さらに、unescoの記述を読んでいると、ハンザ同盟ノルウェー北部のfishstock(タラやニシンなどの干し魚)の交易特権を獲得していたらしい。つまり、Bryggenにはヨーロッパにおける鰊御殿的な側面もあるのではないかと私は思う。

 

ヨーロッパにおけるfishstockの重要性は、『魚で始まる世界史(↓)』を読んでもらえるとよくわかる。キリスト教の宗教的な理由で、獣肉を食べられない日(fishdayなどと呼ばれ、金曜日に魚を食べる)があったので、魚の需要はとても高かったのだ。

 

この本は超面白い。いや、マジで。

 

www.heibonsha.co.jp

 

という感じで、ほへ〜と思いながら、Bryggenを歩くと楽しいのではないかと思う。

 

まあ、私はそんな細かい背景知識など欠片も持たず、頭の中空っぽにして、「中世さいこー!」と思いながら、雰囲気で歩いた。別に背景知識なんてなくても、普通に楽しい。めっちゃ楽しい。ここまでうんちくを延々と垂れ流しておいて、「考えるより感じろ」派のう〜しま〜です。はい。

 

Bryggen手前の石(レンガ)造りbuildings

Bryggen手前の建物もカッコいい

unescoのホームページでも説明されている通り、Bryggenは木造の倉庫群である。なので、陸側(湾の奥側)からBryggenに向かう途中で見られる同じ形の建造物はBryggenではないらしい。でも、装飾がおしゃれでカッコいいので、はあ〜と口を開けて見ることをお勧めする。ただ、いるかいないか知らないけど、スリには気をつけて。

 

ちなみに当時はBryggenが何かもわかっていなかったので、どこからどこまでBryggenかなんて考えもしなかった。「Bergenの現地語がBryggenなのかな〜」なんて呑気に思っていた。歴史地区が観光地だと書いてあったから行っただけである。遠くから見ても、明らかに目立っていたし。

 

これがBryggenだ!

ここからがBryggenである。

近づいてみよう。

 

 

 

ほれ、木造だろう

港から直線に伸びた通路に続く穴

Bryggenの表通りの建物には、ポコポコと穴(トンネル?)が空いている。元々が倉庫群らしいので、港から直線に伸びた通路があり、この穴から通路が続いている。

 

ひとたび中に入るとこんな感じ
(åpentはopenの意)

中に入るとこの写真のような通路が奥まで続いている。奥までは、そんなに長くはないけどね。

 

下を見ると、地面には石畳のように木が敷き詰められている。石畳はよく見るけど、木を敷き詰めているのはなぜなんだろうか。面白い。

 

上を見ると、建物の上の部分がせり出し、アーケードのようになっている。建物の上の階も通路になっている。2階部分や3階部分に扉があって、どうやって使うのかわからないのも不思議だ。

 

物を運ぶための設備だと思われる
左の方に謎の緑扉があるのが見える



あの梯子を登った屋根裏に物語の主人公が住んでいたりするのだ!

 

雰囲気あるでしょ?

 

趣ある建物に、自転車が置いてあるのが、ちょっと好き。
現代とうまく交わっている感じがする。

 

なんか引き上げたのかね? 
見た目的に漁船のトイレ?じゃあるまいし。

後ろから見るとこんな感じ



楽しかった。

 

機会があれば是非是非行っていただければ、と思う。

何度でも言うが、ノルウェーはマジでモノが高いから気をつけてほしい。

 

 

 

続く。

 

初めての単独海外旅行③

お世話になります。

ううしまああです。

 

前の記事これ。

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

 

鳥山明が亡くなった、というニュースを聞いて、私は悲しんだ。

私の青春の象徴のような漫画家だった。

 

「惑星ベジータから来た」みたいな髪型のソニックくん(Bergen在住)

 

 

え、青春は違うだろって? 

確かに年代は違うかもしれないけど、それでも、青春の象徴なんだ。

 

だって、この時の私の頭には、明確に高校時代の友人の顔が思い浮かんでいたから。

 

(以下、若干の下ネタで不謹慎かもしれないが、それでも付き合う気のある方だけ、読み進めていただきたい)

 

 

┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐

┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐

(↑「顔文字 友情」で出てきた。次の顔文字まで飛ばせば、本文のみ読める)

 

 

その友人は悩んでいた。

(ヒト様の悩みを勝手にオープンにして大丈夫なのか、と言う懸念はあるが、消せと言われれば、速やかに消す所存である)

 

その時分、彼は高校生の男子である。

お盛んな時期である。裸という単語だけで盛り上がり、おっぱいという単語を口に出せば、それだけで色めき立つ。昼も夜も女の妄想で明け暮れ、その妄想を夢にまで見る。そんな年頃だ。

 

 

そんな青春真っ只中の彼は大いに悩んでいた。

この時期に男子が悩むことなんて、一つである。

 

 

 

もちろん、自分の意思で射精ができないことだ。

つまり、彼は自慰行為が成功に至らないことに悩んでいたのである。

 

 

曰く、「痛い」と言う。

「痛くて最後まで行かれへんのやけど、どうすればいいん?」

 

信じられないほど深刻な悩みである。

 

「え、普段はどうしてんの?」

 

「いつも夢精でしか出せへんねん」

 

夢精。

知らない方のために説明すると、「本人が夢にまで見るエロいことが実現される」ような夢を見て、起きたらパンツが汚れている現象のことである。

 

「まじか!?」

 

その場にいたみんながうんうんと悩み、彼が成功に至れるように真剣にアイデアを出し合った。

 

そんな中、誰かがふと疑問を口にした。

 

「ちなみに、最近どんな夢見たん?」

 

「ん〜。えっとな、俺、孫悟空やってん」

 

ドラゴンボールの?」

 

「うん。上半身裸な。」

 

「おおっ!」

ワッと空気が沸いた。そういうの欲しかってん。

裸やぞ! は、だ、か!

 

「でな、孫悟空やから、かめはめ波だすやん?」

 

「おん」

 

「だから、『はああああっ!!』ってやってん。」

 

「おん?」

 

「そしたらな、下からも『はあああああっ!!』って出てん。そんで目ぇ覚めた。」

 

お〜ん?

 

「......」

 

「ちょ、待って! 何もエロないやん!?」

 

 

俗に言う、「夢の鳥山明事件」とはこの事件を指す。

もちろん、私が勝手にそう呼んでいるだけである。

 

それにしても、もう少しだけエロい夢を見てほしいものだ、と当時は思ったものである。

彼がその後、きちんとしたエロい夢を見るべく精進したのかはよく知らない。あんまりこっちからも聞きにくいしね。とにかく内容の充実した夢を見てほしい、というのが私の切なる願いである。

 

Bergen在住の神龍(たぶん)

 

┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐

┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐ ┌|*゜ロ゜|人|゜ロ゜*|┐

 

 

 

 

 

というわけで。

 

「はあああああっ」

 

と私は盛大にため息をついた。

 

 

雨である。

雨のBergen

上から見たらこんな感じ

 

避難する濡れ雀たち。
日本ではほとんど見ないイエスズメpasser domesticus

 

ベルゲンは雨の多い都市で、2000年代には85日間連続で雨が続いたこともあると云う。

当時は「北国なのに、めっちゃ花咲いてんじゃん」と思ったものだが、よくよく考えれば、メキシコ湾流(暖流)の影響で、ヨーロッパのかなり北まで温暖なのは、地理か何かの授業で習ったような気がしなくなくなくなくなくもない。

 

それにしても、海水が温かいだけで、陸の上まで暖かいとは不思議な感じがする。サウナみたいなものか?? やっぱり蒸気が暖かいのだろうか。

 

コゴミさんが生えているのは湿気が多い証拠かなと思ってる


ここは植生とか見ると、何だか日本みたいだなと思った。

瓦の屋根の家とかあったし。

 

瓦屋根(日本といわれても納得できるレベル)

瓦屋根(日本といわれても納得できないレベル)

 

 

まあ、それは置いておいて。

 

こんな雨の日に向かう場所なんて一つしかない。

 

 

 

 

 

 

図書館だ。

(↓図書館好きの話はここに少し出てくる)

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

Bergenの図書館

図書館のおしゃれスペース




もちろん...

 

 

 

てっぺんに座って寛いだ。っていうか本棚の裏側に行くのって何だかテンション上がらない!?

座ったよ。

だって、座ってみたいじゃん。

 

この図書館、日本にもほしいなと思った。

まだ日本でwifiが全然普及していない時期にwifi完備だし。

 

 

ちょうど、世界の図書館の本が日本で流行った後くらいに海外に行ったものだから、図書館大好き人間としては、図書館に行かないという選択肢はない。

 

 

窓の近くの席も素敵

見て、窓辺のスペース。

どう考えても、座るだけで幸せでしょ。

 

 

図書館さいこーっ!!

 

 

 

続く。

 

初めての単独海外旅行②

お世話になります。

うううううしまああああです。

 

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

 

 

臆病にして大胆。

繊細にして大雑把。

几帳面にしてずぼら。

ポンコツにしてポンコツ

 

 

ええ。ええ。私のことであります。

いっぱいの矛盾とポンコツに満ちた、人間オブ人間であります。

そして、ポンコツ界では、才能に溢れていると専らの評判であります。

 

 

そんな愛らしい気質の私は、、、

 

 

 

 

 

 

 

初の単独海外旅行に大いにビビっていた。

だって、海外怖いもん。

 

 

え、怖くない?? 超怖いよ。

 

 

フィンランドはもはや自分の国だからいいけど、一歩フィンランドを出たら、どんな危険があるやもしれない。財布を落としても見つかる国フィンランドで、のほほんと海外生活を送っていた私にとって、フィンランド以外の外国はまるで人外魔境のように見えていた(今のフィンランドの治安は知らないけど)。

 

 

だから、初の海外旅行(単独)はできるだけ安全な国に行こうと心に決めていた。

私は、ルームメイトのイタリア人がOuluに来た日に、財布をカバンとスーツケースで3箇所くらいに分けて運んでいたのを、実際に見てよく覚えていた。つまり、現地民にとってのヨーロッパは、そういう場所なのだ。あの瞬間、「ヨーロッパは危険!」という事前知識が現実のものとして私の頭に刻まれてしまった。少なくとも、あのネット界隈で著名なネタ危険国家グンマーより、憧憬の地ヨーロッパの方が圧倒的に危険な場所であるのは間違いない。

 

 

とにかく、安全な国を選択してやろう。

物価が高ければ安全度合いは格段に上がる。北欧諸国は治安がいいことで有名である。その点、ノルウェーは安全要素の塊みたいな国だった。

 

その上、フィヨルドを有しているのである。

 

数多の危険に溢れた海外に自分を馴致させるために、ノルウェーこそベスト・オブ・ベスト・カントリーで間違いない。

むしろ行かない理由なくない?

 

これ以上の代替案は思いつかなかった。私はノルウェーに行く。ベルゲンに行って、次の海外旅行に行くための精神状態を醸成するのだ。

 

私はそう何度も心の中で唱えることで、異国へのドキドキ感を抑えることに尽力していた。

 

 

日本のセブンイレブンがある!と当時は思っていた



 

 

 

というわけで、私はBergenに降り立った。実際、実にドキドキの連続であった。

道中、9:05にHelsinki出発の便がStockholm Arlamdaに9:05に到着という鬼(?)スケジュールに心臓をバックバクさせながら、飛行機を乗るという事態もあった。

 

どうも当時のメモを見ると、9:05に出て、9:05に着く現象を、私はnorwegianのシステム上のトラブルだと思ったらしい。ただ、基本スケジュールというものを確認しない私は、乗る直前になって、焦り始めた。だって、次のBergen行き飛行機10:30発なんだもの。9:05に出て、9:05着だと書かれていたら、フライトにどれくらいの時間がかかるのか、見当もつかない。まじモンのマジで、ヒヤヒヤしかしない。

 

ええい、ままよ!と飛行機に乗って、Arlandaに着いた時間は10時くらい。飛行機を降りると、その降りたゲートがそのままBergen行きのゲートになっていることに気がついた。

 

Arlanda Airportだと思う

 

それなのに。

周りから聞こえる言葉は明らかにフランス語ばかり。

しかも、飛行機の行き先はNice行き。

 

あれれ?

と思って、空港の時計を見ると、9時過ぎを差していた。

 

そこで、ポンコツう〜しま〜は初めて時差の概念に気がついた。スウェーデンフィンランドという近い国で時刻が違うなんて思ってもみなかったのだ。

 

私は腕時計を確認するも、私の腕時計は日本を出た時から、日本の時刻を変わらずに刻み続けている。フィリアス・フォッグの下男、パスパルトゥーをリスペクトした行為であるが、これではスウェーデンとの時差があるかどうかわかるわけもない。ケータイをwifiに繋いだところで、時刻が更新され、ケータイの時刻がスウェーデン時間を示したところで、私はようやく安堵した。

 

焦りの原因がなくなった私は、「まあ、時差だってことくらいわかっていたから、全然焦ってなんていなかったけどね」なんて過去の記憶を改竄してから、空港のおみやげ屋さん巡りを始めた。

 

まあ、なんてそんなことがBergenに行く途中であったのだ。

 

 

話を戻そう。

 

シャープなシェープのハイカラ・トラッシュボックス

 

なんとか無事にBergenの空港に辿り着けた私は、空港のwifiを使って街への行き方を調べた。それっぽいバスに乗ると、バスの車窓から桜っぽい木に桜っぽい花が咲いているのが見えた。ここには、Ouluにはまだ来ていない春があった。異国の風を感じるぜ。

 

桜っぽい木に桜っぽい花が咲いてる

 

(当時の私は、ノルウェーという寒そうな地域にOuluにはない春が既に到来していたことにめちゃくちゃ驚いていたようだ)

 

バスに揺られて

 

バスに揺られること、いい感じに時間が過ぎて。

ついに私は、Bergenの街に到着した。

 

海外には少年の心を忘れない半ズボン男が必ずいる

 

変な足の組み方している石像



 

 

 

おお〜。

 

 

 

おお〜。

 

 

 

おお〜。

 

 

 

 

 

すげ〜。

 

 

Bergenが誇る世界遺産Bryggen

見て。この風景。

 

 

すげ〜。

 

 

 

 

 

 

 

うん。ここは後日散策しよう。

 

 

私はwifi環境を求めて、まずは観光案内所に向かった。

観光案内所には、海産物コーナー(市場?)が併設されていた。

 

 

日本で見たり見なかったりラジバンダリな海産物

 

素晴らしい。

新鮮で、美味しそうな”観賞用”の海産物が並んでいるぞ。

 

 

え? 観賞用では無いって?

いやいや、北欧圏、特にノルウェーでは、海産物は主に目で見て楽しむものですよ。

私の財布なんて、海産物を買えばすぐに空っぽ。だから、ノルウェーでは海産物はその一切が鑑賞専用の展示物として扱われるのだ。

 

 

カニっぽい雰囲気をお持ちのエビさん

このエビなんて、カニと伊勢エビを足したような値段になるに決まってる。

知らんけど。

 

 

 

 

 

ところで、フィヨルドはどうなったって??

なぜか、まだ出てこないね。不思議だなー。

 

 

 

続く。