記憶の中のフィンランド

フィンランド留学時代の記憶を元に。アフィリエイトでガッポガポ作戦。

戦慄のオーロラ・マウンティング

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

私が1年間の交換留学から帰ってきた後のこと。

私は研究室の先生とお話をしていた。

 

 

「いいよな、北欧」

私の先生は、ノルウェーやイギリス、アラスカなど、世界各地で調査をしたことのある先生だったので、当然、北欧の話も多少はできた。多分、思い浮かべている景色は全然違うと思うけど。

 

 

突然。

先生がふと思いついたように質問した。

「お前、オーロラは見たのか?」と。

 

 

私 「あ〜。見ましたよ。」

先生「何色だ?」

 

おや、この流れは...。

 

私 「白とか、緑とか、紫ですかね。」

先生「紫か。赤は見てないのか?」

私 「赤は見てないです。」

 

先生は、ニヤッと性格の良いとは言えない笑みを浮かべて、勝ち誇った表情でこう言った。

「フンッ。まだまだだな。オーロラは赤が一番良いんだ。」

 

 

あ〜。やっぱり、この流れかぁ〜。

 

 

白、緑、紫。脚立はケチった結果、私が撮ったオーロラの写真はほとんどが手ぶれしている。

 

 

私の大学の先生は、心がまだ若々しいので、事あるごとにマウントを取りたがるのだ。

 

 

まあ、研究室なんて、そんなものだ。

 

 

でも、赤いオーロラは見たい。

悔しい。マウントは取られっぱなしである。

 

 

先生「南極のオーロラはいいぞ。行きたいだろう?」

私 「行きたいですね」

 

 

どうやら、先生が赤いオーロラを見たのは、南極での出来事らしい。

先生はこうやって事あるごとに、エサで釣って、黒い靄の漂う研究の道に学生を引き込もうとしてきた。そういう時の、学生のホットスポットを見つけるのは非常に上手な先生だった。そして、寂しがり屋な人だった。たぶん、学生と一緒に研究したいのだ。あわよくば、学生を利用して、自分の研究もしたいのだ(たぶん後者がメイン)。

 

 

私は、それはもう南極に行きたい人である。

金さえ積めば、全然いけるんだけどさ。金はない。

金額的に言うと、前澤さんが行った宇宙より、ゼロ3つか4つくらいは近い場所であるけれども。

 

 

行ってないだけで、こんな風に南極マウントまで取られてしまう。

悔しい。南極マウントを取られたままで、人生を終えてもいいものか。いや、良くない。

 

 

 

 

ちなみに、私の学部の人は、南極やら北極やらに行ったことがある人が一般的な学部に比べて、恐らく少しだけ多い。きっと寒さに強い人がたまたま多かったのだろう(テキトー)。まあ、極地というのは、気候変動の影響も相まって、最新研究の最前線になっているので、研究費用が下りやすいというのもあったと思う。

 

私の研究室の人も多分3分の1くらいは、北極圏か、南極圏に行っていたんじゃないかな。

 

だから、映画「南極料理人」のような、南極とか北極を題材にした映像作品を見た時の見え方というか見方は、少し一般人とは異なると思う。「モデルになった人は知り合いだ」と言われたりもした。ほへ〜。

 

 

そんな学部のそんな研究室なので、先生になると、言わずもがな南極圏も北極圏も行っているわけである。

 

 

ちなみに、経験者が口を揃えて言うのは、南極大陸の越冬するより、北極圏で夏の調査をする方が辛い、と言うことだ。

 

なので、皆さん、

北方の地では、夏だからと言って油断するなかれ。

マジで寒い。夏なのに着膨れするくらい寒い。

 

 

脱線アゲイン。

 

 

まとめよう。

 

つまり、アレだ。

「オーロラを見たよ」という話をするときは、「赤いオーロラを見たのか!?」というオーロラマウントを取られる可能性があるので、重々気をつけてほしい。その後も一度オーロラの話をしてしまったばかりに、「お前、赤いオーロラを見ていないもんな」という目で見られる可能性もある。

 

 

だから、私の経験からでしか言えないが、「オーロラを見た」と気軽に口にするのは、とても危険だということは忘れないでほしい。マジでマウント取られる。

 

これは警告である。

伝えたよ、私は。

 

 

それにしても赤いオーロラ見たかったなあ。

 

 

 

それでは〜。uuu!! simaaaa!!!