記憶の中のフィンランド

フィンランド留学時代の記憶を元に。アフィリエイトでガッポガポ作戦。

寒い日は肉まんが食べたい

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

私が作れる料理のレパートリーは凄く少ない。

作れると自分で思うのは、Tiramisuと肉まんと餃子くらいだ。

 

名前のないご飯を作ることが多いから、名前のある料理はたぶんそれくらいしか作れない。

 

tiramisuについては前の記事を読んで欲しい。

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

餃子は諸事情で中国の天津に長く滞在していたときに、

「料理教室あるよ。行く?」

「行く行く〜!」

という流れになって、天津で習った。なので、私のは天津の餃子である。ちなみに、天津飯は天津にはないので、その料理教室では、作り方を教えてくれなかった。

 

 

日本で餃子を作るときに困るのは、スーパーに餃子の皮用の小麦粉がないことと、老抽(色付けの醤油)と生抽(味付けの醤油)があまり置いていないこと。まあ、薄力粉と普通の醤油で代用している。フィンランドのtiramisuの一件があったので、餃子のレシピはきちんと書き起こした。だから、引越しなどで、その書きつけが散逸しない限りは、我が餃子の製法が失われることはないと思う。

 

 

 

 

 

さて、本題の肉まんについて。

 

フィンランドに行ったことのない人はおそらくご存知ないと思うが、実は、フィンランドのコンビニには肉まんが売られてない。あの、部活帰りとか、学校の帰りとかによく食べる、偉大な食べ物がR-kioskiには存在しないのである。少なくとも、私が住んでいた当時はなかった。

 

寒い日にコンビニで買った肉まんを食べて、

「あったかいね」

「うわ〜、あつあつ〜」

みたいなやりとりはフィンランドではできないのである。

 

肉まんを置いていないコンビニなんて、ただのコンビニである。R-kioskiにはもう少し頑張って欲しい。パンはたくさん作っているのに、生地を蒸そうという発想があまりないみたい。悲しいことである。

 

まあ、狩猟民族は「狩らないとご飯がない!」ってなるから調理する時間があまりないけど、農耕民族はその分時間に余裕があるから、色々調理方法を試せたのだろうな、と勝手に思ってる。その差がご飯に表れているのかもしれない。寒さで農産物が育たなかったこともあってか、フィンランドの料理はとてもシンプルである。

 

 

 

というわけで、留学中のある日。

私は地平線に沈み行く白い光を眺めながら思った。

「寒い。肉まんが食べたい。」

と。

 

フィンランドにはミートパイがあるけれど、残念ながら肉まんの代理は務まらない。ならば、自分で作るしかない。最初は、1人で作るのが心細かったので、日本人留学生の部屋でパーティを開いて、みんなで作った。作り方は一度ネットで調べたので、あとは雰囲気である。私は肉の餡をパンで包んで、蒸しただけで満足した。十分うまい。参加者もそれなりに満足していたと思ってる。

 

でも、パン生地の発酵があまり進まないまま、作ったせいで、あの肉まん特有のとんがった形状にすることができなかった。あれには、生地の伸びが重要なのだ。私の肉まん作りには、課題が残されていた。

 

明らかに一般的な肉まんではない



 

ちなみに、私は肉まんがうまくできたことと、初めて自分で開いたパーティがなんとなく上手く行ったことに満足して、ふわふわとした気持ちでソファでゴロゴロしていたら、片付けをしなさい、とめちゃくちゃ怒られた。怒られてから、「そうだ、部屋借りてた」と思い出して、「ごめん」ってなった。ポンコツ性能高めである。友達の家に行って、ご飯を食べさせてもらうと、食器洗ったりしないとなぁと思うのだけれど、なんとなく、パーティとか多少大規模になると、片付けを忘れてしまう。これ、わかる人いるかなあ?

 

とにかく、皆さん、パーティで部屋を借りた時は、きちんと片付けをしましょう。パーティ楽しい、ってなりすぎちゃうと、見えなくなるものがあるので。まあ、食洗機がある家だと、案外早く片付くことがある。ほんとごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

そのあとしばらくして、中国人の留学生とVegan餃子を作る機会があった。

 

↓中国人はこの人。

 

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

その中国人留学生は、私たちが家に行った時には、餃子の準備をほとんど終わらせていたが、餃子の生地はまだ伸ばされていない状態だった。それで、他の留学生と一緒に、みんなで餃子の皮を作った。餃子の皮の伸ばし方だが、生地を親指を起点にぐるぐる回しながら、こまめにめん棒(真ん中が膨らんでいるとやりやすい)を前後に動かすとできる。このように、餃子の皮を作ると、真ん中が小さく膨らんだ感じになるのだが、これがYoutubeで見た、肉まんの生地にそっくりだった。

 

これは天津の料理教室の時の写真だけど、参考までに

(↑この写真だとわかりにくいが、実は真ん中が膨らんでいる)

 

「これだっ!」

と思って、早速、次の日くらいにパン生地を作り、同じやり方でパン生地を伸ばしていった。すると、完璧な肉まんの皮ができたではないか。

 

「おお! できた!」

 

私は一度熱中すると、しばらく続けてしまう性分なので、それから一週間くらい毎日肉まんを作った。味とか形に満足するまで、作り続けて、食べ続ける日々。私は、自分の中で、満足のいく肉まんを作り出すことに成功した。

 

たぶんまあまあ完成形と言っていい肉まん

 

それから、1、2週間おきくらいに、肉まんを作るということを繰り返した。

理由はひき肉と玉ねぎとマッシュルームとvehnäjauhot(小麦粉)が安いから。肉まんは、フィンランドでも指折りの安い材料で作れるのだ。「安くて、うまいって最高じゃね?」と思いながら、作り続けた。蒸し直すだけでいいので、再加熱もかなり楽ちんである。

 

しかも、材料だけ見れば、フィンランド人そのものみたいな生活をしている。

これはもう、フィンランド生活を満喫していると言っていいのではないか。私は大変満足した。

 

 

 

 

結論。

肉まんと餃子を生んだ黄河文明は素晴らしい。

 

 

 

 

それでは〜。uuu!! simaaaa!!