お世話になります。
うう。しまああです。
フィンランドには、WappuとかVappuとか呼ばれるお祝いの日がある。
Vappu(Wappu)
5月1日なので、メイデーと訳されることもあるかもしれない。でも、アメリカとか日本の、労働者の祭典と言われるメイデーとは性質を異にするものなのではないかと私は思う。
どちらかというと、
「春だああああああ!!」
という心の叫び声を形にするお祭りである。10-11月頃から始まる長くて暗い冬が終わったことを喜ぶ日なのだ。
フィンランドの冬を体験すると、太陽の光に当たることがマジで嬉しい。それだけで、幸せを感じられる。だって、春なのだっ!
まあ、若干雪が残っている場所はあったりするが。
学生はオーバーオール(opiskelijahaalarit)を着て、帽子(ylioppilaslakki)を被って、街に繰り出す。
とても優秀な交通手段Wesibussi
Ouluでは、大学のあるlinnanmaaからOuluのkeskusta(city centre中心街)まで、まあまあ距離があるので、Wesibussiというpartyな雰囲気の学生貸切バスがこのパーティー時期だけ運行する(春と秋の年2回運行)。直訳すると、waterbus。名前の由来はよく知らない。このバス、乗客がとても多いせいか、なんと普通のバスより安い。だから、私は移動手段としても利用していた。
バスの中では、お酒を飲みながら、クラブ(パーティ)ミュージックを流して踊り狂う(人が多すぎてそんなに動けないけど)。移動クラブとも言うべき、とてもハッピーなバスである。フィンランドに行くような日本人は大人しいらしく、私を含めた、大体の日本人留学生はこのノリについていけなかった。が、ノったフリをして乗り切ることはできる。
バスが信号などで止まると、イベントが始まる。みんなでバスを揺らすのだ。横へ揺らすパターンと上下に揺らすパターンがある。横に揺らす時は聞き取れなかったが、縦に揺らすときは、"ALASTI!"と言いながら、膝を曲げてバスを揺らす。"alasti"が"naked(裸)"という意味なのだが、これに"alas"が"down(下に)"の意味を引っ掛けている。ちょっとした言葉遊びである。
これを外から見ると、漫画とかチキチキマシーンで見るような、あり得ないバスの揺れ方をしているので、乗っている時とは違う意味で感動する。
このWesibussiの話をHelsinkiの人にしたら通じなかったので、Oulun yliopsito(オウル大学)特有の文化なのかもしれない。フィンランド人が、こんなに他の人と体を近づける機会なんて、ほとんどないので、「え、フィンランドの人って、こんなに人と近づいて大丈夫なの?」と心配になるレベル。フィンランド人がシャイって言ったやつはホント誰だよ、と思う。それだけでかなり新鮮な体験だと思うのだけれど、音楽が大きすぎて耳がおかしくなることなどを考えると、すごくおすすめはできない。
でも、いくら自分がノリについていけなくても、このハッピーなムードは嫌いじゃない。
途中、原っぱと林の青空トイレで用を足す休憩時間を挟んで、パーティの主戦場である街に繰り出すわけだ。バスの中でも、パーティの準備運動ができちゃうなんて、めちゃくちゃ効率が良いな、と感心を覚える。会場に着く前から、パーティはすでに始まっているのだ。
よ〜し。気合い入れてこっ!!
パーティだ!!
え、まあ私は気合い入れないけど。
ちょっとクラブのノリについていけない。
それでは〜。uuu!! simaaa!!