記憶の中のフィンランド

フィンランド留学時代の記憶を元に。アフィリエイトでガッポガポ作戦。

友達のコテージに行った話

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

5月1日のVappuの話をしたのに、3月の話に戻ります。

2月に風邪ひいていけなかったコテージに、3月になって、ようやっと行けた話です。

 

これ↓

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

 

金曜日の授業終わりに、Ouluを出発して、友達のコテージに行った。車を持っている人がいるので、乗せてもらって、日が暮れるフィンランドの道路をブオーンと走った。Ouluから車で2時間ちょいだったかな?

 

友達のコテージに着いた頃には、真っ暗だった。

買っておいたお酒の類を、外に出して冷やしておく(私は何度かビールを冷やしすぎて凍らせた。こういう時のためにウォッカを買っておくと、とても安心)。

 

さあ、夕食とサウナの準備をしなければいけない。

この時は、初めてのコテージだったから、要領はさっぱりだったけど。

 

まずは、サウナの準備。凍った湖にメスを入れて、avantoを作らなければならない。

が、パッと見では、夜の闇と雪のせいで、どこからが湖かよくわからない。その辺りは、フィンランド人の行動が早い。雪をかいて、湖の表面に張った氷をすぐに掘り出した。私たち日本人は、雪かきを手伝う係と、懐中電灯で作業するところを照らす係に分かれたような気がする。もう1人のフィンランド人が、慣れた感じで、湖までの雪道に沿って、ロウソクを並べていく。サウナの時に懐中電灯なんて、使っていられないし、明かりがないと、辺りは本当に真っ暗闇だった。

 

暗闇の中で、雪かきをする

 

せっせと雪をかいた後は、氷を切り出す作業をする。

まず、Ice fishingでも活躍した、穴掘るグルグルで、多分6箇所くらい氷に穴を開ける。次に、氷を切る鋸を使って、穴と穴を繋ぐように、鋸でギコギコ氷を切り出す。鋸が入れられるだけのスペースを作るために穴を開けるイメージだ。

 

漫画のキャラが使っていそうな鋸で氷をギコギコ切る

 

ある程度、氷は細かくしないと、湖の水面から取り出すのが大変なので、最初に開ける穴の数は4つよりは多めにしたほうがいいと思う。

 

右奥のavantoとavantoづくりで活躍した道具たち

そうして、氷を取り出すと、avantoが完成する。avantoはある程度、大きくしないと、人が入れない。ちなみに光っているのは、ロウソク。

そして、avantoができたら、saunaストーブに火を入れる。入る前に、しばらく火をつけて置いておかないと、人がいなかったサウナ小屋は寒くて、寒くて、裸ではとても入れない。薪に火をつければ、しばらくは保つものの、たまに薪を足しにくるのを忘れないようにしなければならない。

 

サウナの火。サウナは焚き火が一番。

 

後は、食事の準備だ。食事を作って、食卓を囲んでワイワイやっている間にサウナが出来上がるという寸法だ。

 

Aura juusto

食事の準備をしながら、酒やAura juusto(ブルーチーズ)をつまむ。Aura juustoはフィンランド人の誰かとスーパーに行った時におすすめされた。私は、ブルーチーズは結構好き。これはあっさりめなので、ブルーチーズとしては弱いかも知れない。でも、私はよく食べていた。

 

みんなでビールを飲みながらサウナに入った。

サウナのシーンはないよ。裸だもの。

 

サウナの途中で、裸にタオルを巻いて、仕込んでいたものを食卓に運んだ。

makkara pekoni

ソーセージにベーコンを巻いて、アルミホイルに載せて、ビールをかける。アルミホイルを包んで閉じて、サウナストーンの上に置いておく。すると、めちゃくちゃ美味しいmakkara pekoniが出来上がる。ソーセージをベーコンで巻く、なんていう発想がなかったので、この料理はかなり斬新だなと感じた。とにかく、ここの人はなんでもベーコンで巻きたがる。そして、それは必ずうまい。

 

サウナ後かサウナ前か忘れたけど、

「オーロラが出てるよ」

と言われ、外に出た。

 

チカチカと光るヘンテコなオーロラ

「お〜」と見ている日本人と、「うん、出ているね」と確認して、少し見たら、いそいそとコテージに戻るフィンランド人の友達。私も寒かったから、少し見たら、コテージに戻ってしまった。ちょっと弱めのオーロラだったしね。

 

サウナ後は、ごくごくアルコールを追加摂取して、日本から持参した我らがMont-bellさまの高級な寝袋で就寝した。

 

 

 

次の日の朝はこんな感じ。

雪で覆われた湖(2日目の朝の写真)


「あら、こんな感じだったのね」と思いながら、湖の上を歩く。

歩いていると、(写真を見ての通り)寒く感じる。

 

すると、先を歩いていたフィンランド人が

「寒いか?」

と言って、懐からスキットルを取り出した。

「飲む?」

飲んでみると、中にはサルミアッキウォッカが入っていた。なんだか、体が温まる気がする。「なるほど。こうやって暖を取れば良いのか」と学んだ瞬間だった。

 

まあ、こうやって、思い出してみると、意外とコテージも学ぶことが多い場所だったのかも知れない。

 

私が里帰りしたくなる場所として、真っ先に思い浮かぶのがこのコテージだ。

 

そんなこんなで、金曜の夜から3日間お酒を飲み明かし、私たちはOuluに帰還した。不思議なことに、コテージで優雅に休んだはずが、なぜかめちゃくちゃ疲れていた。

 

 

 

そこで、私は気がついた。

「の、飲みすぎた...」

 

 

 

それでは〜。

 

 

追伸

記事の予備がないので、明日は投稿をお休みします。

フィンランドは幸せな国かどうか

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

私が日本語で好きな言葉は、「禁中並公家諸法度」です。

なんていうかこう、響きが良い。わかる人いるかなあ?

ほら、「諸宗寺院法度」より圧倒的に響きが良くない?

 

 

 

 

 

はい。

というわけで、今日の本題。

Suomiフィンランド)は幸せな国かどうか。

 

 

 

 

 

Suomiは幸せな国かどうか?

 

うん。ぶっちゃけ知らん。

 

フィンランドは世界の幸福度ランキングでかなり上位の国であるらしい。

けど、素人の私には、幸福度と呼ばれる指標がなんなのか、さっぱりわからない。

 

だから、「フィンランドは幸せな国です」と言われても、私にはよくわからない。まあ、その指標を基準にするのであれば、幸福の区分に分類されるのでしょうね、と思う程度だ。

 

ただ、まあ日本よりは生きるのがラクかなと思うことがある。いや、しんどい面もあるのだけれど。でも、ストレス源が少ないというか。

 

 

 

私のストレスの原因を考える

 

これは、完全に持論なのだけれど、私がストレスを感じる一番の原因が、何かを「しなけれないけない」という義務感である。「しなければならない」ことができていないから、ストレスが溜まる。

 

じゃあ、この「しなければならない」ことって何なの?って考えると、ルールとか常識とか、或いは、そういうものからくる自分の中の線引き。こいつらが、私のストレスの原因の大半を占めている(実際は主に3番目が原因になっていたりする。そのルールを守らないといけないと思っているのは、自分である)。

 

怒られるのも、ストレスがかかるでしょう?と思うかもしれないけど、怒る原因を考えると、このルールとか常識とかを逸脱している、ということを根拠にして怒られることが多い。しかも、そのルールとか常識は個人の解釈に依存している。ルールとか常識が、怒られている人と怒っている人で異なるかどうかは、怒っている人は気にしていなかったりする。それよりも優先させるに足る感情があるから怒るのだ。

 

(ただ、根拠となるルールとか常識が存在すること自体は、一定の理解が必要だとも思う。)

 

 

 

 

私が思うSuomiと日本の違い

 

例えば、今、Aという地点にいて、Eという地点を目標にするとする。

 

私のフィンランドのイメージ。

A→Eに行く途中で、必ず、Dという地点を通るようにしてくださいということはルールとして決まっている。Eに行くためには、Dが必ず必要であるからである。他については、個人の判断に任せてしまう。A→B→C→D→Eと進むことを推奨しているけど、A→D→Eと行ってもいいし、A→C→B→D→Eと行ってもいい。なんなら、A→D→B→Eとちょっと戻ったりしてみても、Eに辿り着けたね、となる。A→Eの時だけ、Dも通らないとダメだよ、それはEに行けたことにはならないよ、と注意を受ける。

 

一方、私の日本のイメージ。

A→Eと行く途中で、日本では、BとDは必ず通らなければならないということがルールとして決まっている。Cは通らなくても良いけど、みんなが通っている地点なので、Cも通るのが当たり前。で、みんながCを通るので、Cを通ることもルールだと思っている人が一定数いる。A→B→C→D→Eの順番は決まっていないけど、みんなが順番を守っている。それが一番良いルートであるのは間違いないからだ。しかも、A→C→D→Bと進むと、B→Eに進むなんて慣例にないものだから、Eに進んではいけないし、B→C→D→Eという順番で進み直さないといけない、なんて言われる。そんな風に、元々はなかった常識が、いつの間にか付与されている。そして、そのどこまでが本当のルールかわからないルールを破った人は、「その行動は御法度ですよ。社会の規律を乱しますよ」と厳重に注意される。

 

私のイメージはそんな感じ。

 

住んでみた感想として、私は、日本より、フィンランドの方がルールとか常識とかが少ない気がした(あくまで、私個人の感度によるものではあるが)。だから、ストレスが少ないと感じる。別に、日本よりルールが少ないからストレスも少ないという構図は、フィンランドに限った話ではないとは思う。でも、私が住んだ国は日本とフィンランドしかないので、私はフィンランドの方がラクだなと感じる。もちろん、フィンランドでは自分が外国人だから、というのもあって許されていることもあるとは思うけど。

 

ただ、このイメージのせいで、私は日本に得体の知れない気持ち悪さを感じてしまう。この常識って、根拠が曖昧なのだ。私が「小中学校を出ているのであれば、禁中並公家諸法度や諸宗寺院法度を知っているのは常識だよ」って言うくらい根拠が曖昧。私は、どの学校でもこれを習うものなのか知らないからね。それなのに、多くの人が、多くの物事をルールやら常識として認識している。私たちは曖昧なものの上にルールを積み立てて、何を育てているのだろうか?

 

 

 

 

 

一応、私の体験談でもしておくか

 

飛行機に乗った時。私はポンコツなので、よく座る座席の番号を早とちりたり、自称、視覚異常(笑)によって間違える。大体は一個前か、一個後ろの席に座っている。なぜか自信満々の時ばかり席を間違えているのは、不思議なことである。

 

これが、日本の航空会社の場合だと、CAのお姉様から「お客さま」と声がかかり、ちゃんとした席に移動させられる。私を立たせた人の~半分くらいは、少し申し訳なさそうにしている。そして、せっかく一息ついたのに、立たされた私も申し訳なさそうに席を立つ。お互いにごめんね、となるわけだ。

 

ところが、留学時に乗ったFinnairでは、ちょっと変わったことが起こった。何が変わっているって、席を間違えたのが、私ではなく、他のお客さまであったこと。...もそうなのだが、単純に前後の席だったせいか、「このまま入れ替わっても良いよね?」とCAのお姉さんに言われ、私は空いている席に座らされたことだった。つまり、CAさんは席の間違いをそのお客さまに伝えることもなく、私が空いている席に座るだけで、問題を解消して見せたのである。確かに、通路側の席だったのもあって、私としてはなんの問題もなかった。そのお客さまもわざわざ座った席を立たずに済んで、私も席を立たせたりして、申し訳ない気持ちにならずに済んだ。

 

これが、賞賛すべき出来事であるかどうかは、私にはわからないし、Finnairで同じことがあった時に、次も同じように対応するのか、私は知らない。だが、この時の出来事と比較するとすれば、手間の多さは圧倒的に日本の航空会社の方が多いのは間違いない。ルールが多いし、どれだけ面倒なことであっても、ルールから逸脱する行動を(理由はなんであれ)選択しない。

 

(その面倒さの根本たる原因は私だったりするのだが、それはあえて置いておく。あえてだよ?)

 

私の素行を差し置いて、「これが日本と海外(フィンランド)の違いかあ」と私は思った。そんな出来事だった。

 

 

 

 

 

結論

フィンランドの方が日本より、ルールとか常識が少ない。だから、日本より幸福度が高いのかも知れない。だって、ストレス減るもん。

 

 

 

それでは〜。uuu!! simaaaa!!!

Wappu Vappu②

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

前回に引き続いて、Vappuの紹介をしようと思う。

uuuuu-simaaaa.hatenablog.com

 

 

 

 

 

春は帽子を被りたくなる季節

 

春になると、帽子を被りたくなる。

そんなことってありませんか?

 

 

うん、被りたい。超被りたい。被らないと死んじゃう。

フィンランドでは、銅像も被りたいみたい。

 

重機を準備して

フィンランドでは、Vappuの時銅像にylioppilaslakki(帽子)を被せる。

ylioppilaslakkiを被せて、skumppaで乾杯

 

Ouluの学生たちは、銅像のために大きめのylioppilaslakki(学生帽)を準備している。他の地域でも、銅像に帽子を被せるようだから、帽子を被せる銅像やその方法は違うだろうけど、基本的にフィンランドでは、伝統的に帽子を被せるイベントを全国各地でやるのだろう。

 

私のような素人には、由来とかこれが何を意味するのかはさっぱりわからない。なんじゃこりゃ、って感じ。まあ、でもskumppa(スパークリングワイン)で乾杯したりして、楽しそうだから、なんでもいいよね。

 

銅像を含めて、みんなでVappuを祝うのだ。

 

トラックの荷台に乗って、楽器の演奏をしてくれる

もちろん、イベントなので、楽器の演奏もある。トラックの荷台に乗って、イベントを盛り上げてくれる。

 

 

 

 

 

春は川に飛び込みたくなる季節

 

春になると、川に飛び込みたくなる。

そんなことってありませんか?

 

 

私は飛び込みたい。超飛び込みたい。飛び込まないと死んじゃう。

でも、春の川に飛び込んだら、寒くて死んじゃう。

 

でも、Ouluの学生は、飛び込んじゃう。

 

川に建てられた特設ステージ

ちょっと急な滑り台のおかげで、簡単に飛び込める

初心者でも川に飛び込めるように、特設ステージが建てられている。角度は急だけど、滑り台で比較的緩やかに川に飛び込むことができる親切設計。

 

こんな感じで、Ouluでは、(確か)一年目の学生が水に飛び込む。みんな、思い思いの格好をして飛び込んでいく。こういうのは、ノリ。フィンランドのこういうちょっとぶっ飛んだ感じのノリは結構好き。学生らしくて、素晴らしいと思う。なんというか、みんなで本気でフザけている感じがすごく良い。

 

女の人ももちろん飛び込む

この時の気温が何℃か知らないけど、めちゃくちゃ寒いことは間違いない。5月頭のフィンランドなんて、東京の冬くらいの気温だろう。たぶん一桁から10℃前後くらい。年によっては、この時期はまだ川岸に雪が残っているらしいし。

 

まあ、ice swimming(寒中水泳)が普通に行われているフィンランドでは、そんなに寒くない方かもしれない。

 

 

 

 

 

春は踊りたくなる季節

 

春になると、踊りたくなる、そんなことってありませんか?

私は踊りたい。超踊りたい。踊らないと死んじゃう。

 

広場のステージ

みんなでヘンテコな踊りを踊っていた。のだけれど、写真がなかった。動画には残していたのだけど。しかも、当時はシャイだったから、一緒になって踊れなかった。踊ればよかったと後悔している。当時の私はシャイすぎたのだ。

 

ぴょんぴょん飛び跳ねながら、両手を頭の高さぐらいまであげて、ぐるぐる回ったりする、ヘンテコな踊り。むしろ、ヘンテコであることを意識して作ったような、それでいて誰もが参加できるような踊り。悪ノリ感満載で見ているだけで、楽しかった。

 

今度、Vappuで踊っていたら、一緒に踊りたいな、と思ってる。このステージのイベントは毎年やっているのか、よく知らない。イベントはやっていても、踊っているかがわからない。あの時踊らなかったことが、悔やまれるばかりだ。あの時踊らなかったせいで、今気持ちが死んでる。うわああああああ。

 

 

 

 

 

 

春が嬉しい!! Vappuが楽しい!!

6月は夏なので、フィンランドの春はこのvappu前後の短い期間しかない。長い冬の間、ずっと待っていた春をフィンランドでは、全力で楽しもうとするのだと思う。

 

ううぇーーーい!!

 

 

 

 

 

 

それでは〜。 uuu!! simaaa!!

 

Wappu Vappu①

お世話になります。

うう。しまああです。

 

 

フィンランドには、WappuとかVappuとか呼ばれるお祝いの日がある。

 

Vappu(Wappu)

5月1日なので、メイデーと訳されることもあるかもしれない。でも、アメリカとか日本の、労働者の祭典と言われるメイデーとは性質を異にするものなのではないかと私は思う。

 

どちらかというと、

「春だああああああ!!」

という心の叫び声を形にするお祭りである。10-11月頃から始まる長くて暗い冬が終わったことを喜ぶ日なのだ。

 

フィンランドの冬を体験すると、太陽の光に当たることがマジで嬉しい。それだけで、幸せを感じられる。だって、春なのだっ!

 

まあ、若干雪が残っている場所はあったりするが。

 

学生はオーバーオール(opiskelijahaalarit)を着て、帽子(ylioppilaslakki)を被って、街に繰り出す。

 

サウナを引っ張る人も帽子とつなぎを装着している

 

 

 

とても優秀な交通手段Wesibussi

Ouluでは、大学のあるlinnanmaaからOuluのkeskusta(city centre中心街)まで、まあまあ距離があるので、Wesibussiというpartyな雰囲気の学生貸切バスがこのパーティー時期だけ運行する(春と秋の年2回運行)。直訳すると、waterbus。名前の由来はよく知らない。このバス、乗客がとても多いせいか、なんと普通のバスより安い。だから、私は移動手段としても利用していた。

 

乗客は多め

バスの中(いい感じに手ブレしている)

 

バスの中では、お酒を飲みながら、クラブ(パーティ)ミュージックを流して踊り狂う(人が多すぎてそんなに動けないけど)。移動クラブとも言うべき、とてもハッピーなバスである。フィンランドに行くような日本人は大人しいらしく、私を含めた、大体の日本人留学生はこのノリについていけなかった。が、ノったフリをして乗り切ることはできる。

 

バスが信号などで止まると、イベントが始まる。みんなでバスを揺らすのだ。横へ揺らすパターンと上下に揺らすパターンがある。横に揺らす時は聞き取れなかったが、縦に揺らすときは、"ALASTI!"と言いながら、膝を曲げてバスを揺らす。"alasti"が"naked(裸)"という意味なのだが、これに"alas"が"down(下に)"の意味を引っ掛けている。ちょっとした言葉遊びである。

 

www.youtube.com

 

これを外から見ると、漫画とかチキチキマシーンで見るような、あり得ないバスの揺れ方をしているので、乗っている時とは違う意味で感動する。

 

このWesibussiの話をHelsinkiの人にしたら通じなかったので、Oulun yliopsito(オウル大学)特有の文化なのかもしれない。フィンランド人が、こんなに他の人と体を近づける機会なんて、ほとんどないので、「え、フィンランドの人って、こんなに人と近づいて大丈夫なの?」と心配になるレベル。フィンランド人がシャイって言ったやつはホント誰だよ、と思う。それだけでかなり新鮮な体験だと思うのだけれど、音楽が大きすぎて耳がおかしくなることなどを考えると、すごくおすすめはできない。

 

でも、いくら自分がノリについていけなくても、このハッピーなムードは嫌いじゃない。

 

途中、原っぱと林の青空トイレで用を足す休憩時間を挟んで、パーティの主戦場である街に繰り出すわけだ。バスの中でも、パーティの準備運動ができちゃうなんて、めちゃくちゃ効率が良いな、と感心を覚える。会場に着く前から、パーティはすでに始まっているのだ。

 

降りた先で並ぶ人々。バスに何度も乗る人もいるらしい

 

よ〜し。気合い入れてこっ!!

パーティだ!!

 

え、まあ私は気合い入れないけど。

ちょっとクラブのノリについていけない。

 

それでは〜。uuu!! simaaa!!